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スクーリーズ・シーズン到来

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Photo: Tourism Queensland

今年もまた、ゴールドコースト(GC)のサーファーズ・パラダイスにスクーリーズがやってくる。


スクーリーズとは、高校の卒業試験を終えたティーンネイジャーたち(school leavers)を指すと同時に、その彼らが親元を離れ、友達同士だけで観光地を訪れ羽を伸ばすという、恒例の伝統行事をも指す(ようだ)。


特にGCのサーファーズ・パラダイスは、スクーリーズのメッカとして有名で、QLD州とNSW州の各地から3万人以上のティーンがやって来る。


残念なことに、飲酒による喧嘩やドラッグ所持など、彼らの悪行は年々エスカレートしており、さらに、ティーンたちを餌食にする悪い大人たちもこぞって集まってくるため、同シーズン中、サーファーズの治安は必然的に悪くなる。



そんなわけで最近、つい背後から迫る人影に敏感になっている私。


先日、真昼間ではあったが、比較的人通りの少ない小道を歩いていた時のこと。


あまりにも真後ろに人影が迫ってきたので不快に思い、
勢いよく振り返ると、その人物を思い切りギロっと睨みつけた。
それはそれは、ものすごい形相で。


相手も思わず


『あ、ぼく、疑われてる ? 』


と悟らずにはいられなかったと見え、


『しまった ! 』


というような表情を一瞬浮かべた。


その人物は、シャツにスラックスという装いのビジネスマン風オージー男性で、歳は50歳手前くらい。
かけているサングラスの奥で、子犬のようなかわいらしい目がキョドっているのが見えて、


『あ、悪い人じゃないかも』


と感じたが、気を許すのはまだ早いと、しつこく睨み続けてみることに。


困惑した彼は、こんな作戦(?)に出た。


すっと手のひらを右斜め上にかざし、あくまでも落ち着き払った様子で


「やぁ ! 」


とまずはご挨拶。


“ぼく、ちっとも悪い人じゃありませんよ”オーラを全開にして。


そして絶妙なタイミングでうっすら眉間にシワを寄せてみせると、こう言った。


「それで最近、ビジネスの調子はどうだい ? 」



え?

そう来るか !?




豪州では、ごく一般的な挨拶言葉にも思えるが、その時の私の服装が、
“私これからビーチに行くんです”みたいな
あまりにもカジュアルなものだったものだから、
そのフリは、明らかに不自然だった。


おそらく“いい人”であることをアピールするのに、ビジネスという言葉を出すことしか思いつかなかったのだろう。


確かに、もし彼が
「やぁ、これからビーチへいくのかい ? 」
なんて口にしていたとしたら、こっちの疑いは膨張していただろうから、苦し紛れの彼の判断は、微妙ながら的を射ていたと思う。


おじさんの“がんばり”に敬意を示して
疑いは撤回することにした。




その数日後、今度は夜道を歩いていた時のこと。


カツ、カツ、カツ…。


どうやら誰かにつけられているようなのだ。


足音がどんどん大きくなってきて危険を感じたので、勇気を振り絞って、くるっと振り返った。



  そこのあなた、
    私をつけているわね !?



みたいな、勇ましい調子で。


とそこに、20代前半と思われるオージー男性が1人、固まっていた。


彼はピストルを向けられた時のように両手を上に上げて、本当にフリーズしていた。


冷ややかな視線を送り続ける小さなアジア人女性に


「ご、ごめんなさい。君を怖がらせてしまったようだね。あの、でもね。ぼく、君と同じ方向に行きたいだけなんだ…」。


と一生懸命説明しながら、前方を小さく控えめに指差す。


「こ、こうしよう ? ぼくが先に行くから。君より先に。ね ? 」


と、私を逆上させないように細心の注意を払いながら、両手は上げたまま、ゆっくりカニ歩きで私を通り越し、


「ね ? これでいいでしょ ? じゃ、ぼくは急ぐから。さよなら」


といって、足早に去っていった。


ふーぅと、肩をなでおろし、やれやれと一息つくと・・・、


気がつけば、その夜道に誰もいなくなった。


あれ ?


急に心細くなって、


あ、ちょっと、さっきのお兄さん、
お願い、待って
1人にしないでーーーーぇ。


と、今度は私がお兄さんを追いかけることに。


ところがお兄さんたら、歩くのが早いこと早いこと。
そりゃー、あんなに疑われたら、できるだけ早く、自分を疑った人物の視界から消えたいと思うのが普通だろう。


が、こっちも真剣である。
見失ってたまるかという風に、もう、ほとんど小走り状態で追跡した。



っていうか、これでは、私がストーカーではないか…。




と、誰かにひどい濡れ衣を着せてしまい後悔することもありますが、注意をするに越したことはありません。
皆さんも、スクーリーズ・シーズンは、面倒なトラブルに巻き込まれないようにご注意ください。
スクーリーズの詳細はこちら↓
www.schoolies.qld.gov.au

水曜担当:モナカ watasi.JPG 毎日原稿に埋もれて、アンチ・エージングもままならぬ日々を送る、しがない女性編集者。独身。在豪歴約8年。好きなものは、マシュマロとオランウータンと古着。ブログでは、ファッションや食べ物なんかをネタにつぶやいていこうかなと。。。
また、こんな旬なネタ知ってます! ブログへのコメント、気になるブロガーへの熱いメッセージなど、ピピピときたら、 nichigopress★gmail.com(★を@に変えてくださいね!) まで、お願いします。